吉田千秋の園芸日誌①

連載「吉田千秋の世界」第10回

病気療養のため大鹿(新潟市秋葉区)に帰った翌年、大正5年の春から「大鹿農園」として本格的に草花を栽培し記録をとっていました。当初は東京の種苗商から取り寄せたものでしたが、近くに園芸産地があることに気づきます。特にチューリップは東京で目にする機会がなかったものと思われ、5月に入って初めて購入したようです。(やはり、当時の新潟はチューリップの先進地であった)

はじめてチューリップを購入したのは大正5年5月26日、秋葉区内の花戸(園芸店)で赤と黒の2個と記載されていました。
大正6年には、新津祭の花市や新津の定期市などでも購入していました。この時代には結構高価な買い物だったのでは・・・
県立植物園の調査により園芸店の販売台帳に記載された日にちとこの園芸日誌の記録が一致していることが確認されました。
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