新津油田
「けふも油田の 櫓の風は いとし小声で なつかしく 新津繁昌と 呼びかける」（野口雨情）
新津油田は平成１９年「日本の地質百選」（No.34）に選定され、平成３０年には「新津油田金津鉱場跡」として国の史跡にも指定されています。最近では、令和元年に石油採掘・処理施設群が「新津油田金津鉱場－採油と製油技術の証－」として、日本機械学会から国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」にも認定されました。
Ｃ３号井戸：明治３６年（1903）、米国式掘削機で鉱床に到達（深さ１９４ｍ） 
大きなベルト車とクランクが特徴の「ポンピング装置」（動力源として各石油井戸へ） 
ろ過池（ろかち）：原油から大まかに分離された水を溜め、更に分離を進める 
金津の原油は水と混じって掘り出されるために分離するための設備が複雑となる 
泥溜（どろだめ）：とんぼという道具を使い手作業により浮いた原油を集めた 
集油所：それぞれの石油井戸から原油を収集、比重の違いを利用し、水と分離する 
集油タンク：集油所から送られた原油を集め、水切りタンクに送り水が取り除かれる 
原油は重質油のため、水との分離が難しい（時間をかけて分離を待つしかない） 
加熱炉：約７０度Ｃに加熱し、原油の純度を上げ（最終工程）水切りタンクへ 
レンガは加熱された原油を保温した（温かい状態で原油をパイプラインに送るため） 
原油はパイプラインにより「矢代田駅」と「信濃川船着き場」へと送られた。 
製品としてタンクローリー車で新潟の製油所へ（積載物「原油」に感動したものだ） 
Ｃ３９号井戸：明治４２年（1909）から平成８年（1996）まで現役で稼働した 
綱式機械堀り井（掘削深度５３ｍ）４号外転機をへて動力（ポンピング）を得た
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