25.七日町 稲荷神社

七日町稲荷神社は、秋葉区の北部で江南区と接する小阿賀野川の土手の下にある神社です。信越線荻川駅から東に2.5Km位に鎮座して居ます。「神社明細帳」に「中蒲原郡七日町村字屋敷 村社格 稲荷社」とある。加筆訂正では「中蒲原郡満日村大字七日町字屋敷 村社格 稲荷社」となる。川をむいて北向きに建てられ、村社格らしく大きな稲荷神社です。七日町村の産土神で、祭神は倉稲魂命、三筒男神(住吉社)、天照皇大御神(神明宮)です。慶長元年(1596年)の創立と伝えられている。「明細帳」によると大正七年に「中蒲原郡七日町村字屋敷 無格社 神明宮」(天照皇大御神)と「中蒲原郡七日町村字屋敷 無格社 住吉社」(三筒男神)が合祀されて居る。境内には、痕跡は無い。祭日は、四月二十一日・二十二日である。2024年現在集会場の工事中で少し見た目が変わると思います。

「明細帳」によると創立当時は「七日町村字上身」という所在にあったものが、延宝六年(1756年)現在地に移転した。1750年に小阿賀野川が新発田藩に寄って作られているので、その後に水害の無事を祈願して現在地に移転したものと思われる。明治六年に村社格となり現在に至る。小阿賀野川より土地が低く、水害除けの神様と思われます。

社殿は古く雰囲気が有ります。本殿は写真のように拝殿と離れて立って居ますが、廊下で繋がれて居ます。秋葉区の稲荷神社は殆ど合併されているケースが多いが、稲荷神社としてこれだけ大きな神社として残って居るのは、ここだけだと思われます。社殿に向かって右の家が宮司さんの家で、御朱印などが頂けます。開運・金銭運の神様です。

【湯殿山】
入り口の左手に湯殿山の石碑が有ります。石碑に書かれてある文字が読めずに、たまたま宮司らしき人が出て来たので、聞いて見たら「斎」という字だと教えて頂きました「斎湯殿山」と書かれてあるらしいです。優しくて温厚そうな感じの宮司さんで、今でも五泉に近い岡田の神明宮を始め、近くの宮司を務めておられるのかも知れません。「明細帳」に書かれてある宮司さんは、大安寺の徳永さんと記載が有りますが、新しいものでは、神主は稲垣さんと記載が有ります。

【忠魂碑】
社殿の左隣には、大きな忠魂碑が建てられています。秋葉区内の神社で大きな忠魂碑が建てられているのは、堀出神社、小戸上組八幡宮とこの場所です。小戸上組の忠魂碑は、一人の個人の忠魂碑なので、多くの戦没者を祀った忠魂碑が建っているのは、堀出神社とここだけです。