31.北上新田 神明宮(大神宮)

北上新田の神明宮は、さつきの駅(信越本線)の西100mに南向きに鎮座している。「神社明細帳」(明治16年)によると「中蒲原郡北上字宅地 無格社 神明宮」とある。加筆訂正では「中蒲原郡三興野村大字北上字宅地 無格社 神明宮」となる。天照皇御大神が祭神である。祭日は、八月二十二日・二十三日である。

神社は、内部が見られるように開けてあることが多い。近くの家の方が管理をしているらしく、行き届いた管理が成されている。

拝殿には、大神宮の額が掲げられている。何回か訪問した時に内部が開けて有ったので撮影した。

本殿は別に建てられている。拝殿からしか入れない様に保護されている。また、右手の方にある建物と拝殿は廊下で繋がっている。このような造りは、この近辺の神社に見られ拝殿から右手の方に飛び出して作られている所もある。ここの様に別途建物が有って廊下で繋いである造りはここだけだと思われます。
北上新田の家々は、昔造りの家が多く、神社の造りや拝殿の様子や下記の境内社の稲荷神社に掲げられて居る額などを見ても格式を大切にする地域なのだと感じられました。

【境内社 正一位稲荷大明神】
境内社として稲荷大明神がある。創建などは不明です。鎌倉時代の天皇「後鳥羽天皇」が、稲荷神の本社である伏見稲荷大社を訪れた際に、分霊先でも正一位を名乗ることを許可してしまったため、全国の稲荷神社が正一位を掲げるようになってしまったそうです。しかし、実際にこの様に鳥居の額に「正一位」と表記している神社は旧新津市ではここだけです。(byムーミンパパ)