34.結 道祖神社
道祖神社はJR信越本線の荻川駅の南南東およそ1Km、能代川の左岸東向きに鎮座する。「神社明細帳」に「中蒲原郡結新田字内畑 無格社 道祖神社」とある。加筆訂正では「中蒲原郡川結村大字結字内畑 無格社 道祖神社」となる。
届け出時に村社への請願を行ったものと思われ、明治十年十一月に村社に列せられている。元和九年(1623年)の創立で、結地区の産土神である。祭神は、八衢比古命と八衢比売命である。祭日は、四月十五日、八月二十六日・二十七日(四月十五日、九月五日)である。
八衢とは辻の意味で、この二神は道路の四辻や分岐点等を護られ、悪霊を退け災厄を防ぐと云われており、道路交通安全の守護、悪魔除けの神として崇められています。道祖神が集落の産土神として祭られるのは、全国的にも珍しいとされています。全国で47社しかなく、全国神社ランキングで147位、新潟県には秋葉区・三条市・長岡市2社(番地が違うだけで同じ所に有る)と4つも有ります。村社の道祖神社は、全国でも本当に珍しいと思います。
拝殿には、道祖神の額が掲げられて居ます。
本殿は、拝殿より離れて立っており、中間に橋がかかっている。本殿右側の寄り添う様な木は、「円満の木」と呼ばれ、縁結びなどのご利益があると言われてきました。現在は1本しか残って居ません。どういう理由で切られてしまったのか解りませんが、根だけが残って居ます。本殿への直接のお参りも出来るので、全国的な珍しさ、結と道しるべを意味する道祖神と併せて、縁結びについてお参りするには可なり効果の高い神社です。
「結」という地名の由来を考えて見ました。新潟へ向かう道の要所だったのと能代川の船の行き来の要的な役割をしていたのを覚えて居ます。縁結びの木だけでなく、人の交流の意味も込めて「結」という名前が付いたのかもしれません。
立派な手水舎が有ります。道祖神社の石碑の文字は、弥彦神社の宮司のものである。
古い石碑の文字と思われるものが、近くに立っているが、文字が全く解らない。拝殿の左手稲荷神社の手前の辺りに、令和天皇即位の記念樹が植えられている。
【境内社】
境内社が二社現存する。創立はいずれも、本殿と同じである。稲荷神社は、本殿の左にあり、庚申神社は、拝殿に向かって参道の右手に有る。
本殿の右手(写真右手の木)には、夫婦寄り添う様な木が存在したことは、前に書いた。現在は写真の様に二つの大木が本殿へ向かう川を挟んで並んで立っている。この方が、現代の夫婦を表して居て良いのかもしれない。稲荷神社近くのご神木と併せて、3本ともにご神木として立派な木である。
【水害防止記念碑】
境内の入り口には、水害の被害が有った事を示す石碑が有り、暴れ川であった能代川の水除の神様である証拠になって居ます。(byムーミンパパ)
【御神楽】
御神楽の記録が下記の様にある。