41.市之瀬 伊豆神社
市之瀬伊豆神社は、現存していない。写真のように跡だけの石碑が建っている。「神社明細帳」には、「中蒲原郡市之瀬新田字加瀬通 無格社 伊豆神社」とある。加筆訂正では「中蒲原郡荻野村大字市之瀬字加瀬通 無格社 伊豆神社」となる。須佐之男命が祭神の市之瀬新田の河原畑の産土神として届け出られている。天和二年(1682年)の創立であった。
市之瀬神明宮でも紹介したように市之瀬では、両方の神社で御神楽を踊っており、良好な関係で維持されて来た神社だと思うので、合祀されても良かったのでは無いかと考えられるが、その痕跡は無い。
「明細帳」には記載のない、境内社である下記のカッパ神様(八坂神社)の鳥居と祠と手水舎が現地へ行くと残っている。
住民手作りのカッパの像も残っている。水と土の芸術祭に参加したためなのか、こちらだけが現存している。祭神の須佐之男命は、こちらに安置されて居るのかもしれない。
【カッパ神様】例大祭7月15日
大正十二年に小阿賀野川で水難した4人の子供の鎮魂を込め「カッパ神様」と呼ぶ小さな祠を立てお祀りしました。
川の恵みと洪水との闘いを繰り返して来たコメ作りの歴史を次世代に伝えるモニュメントとして市之瀬加瀬通の全戸が共同して建設維持管理しており、市之瀬地区全住民の尊崇の柱となって居ます。
平成24年(2012年)「水と土の芸術祭2012」に参加し、約2000名の市民が訪れ、今も地区住民手作りのカッパが皆様の訪問を歓迎して居ます。(byムーミンパパ)