39.車場 八幡宮

車場八幡宮は、JR信越本線の荻川駅の北800mの小阿賀野川の土手下に北向きに鎮座する。「神社明細帳」によると「中蒲原郡車場新田字江内 無格社 八幡宮」とある。加筆訂正では「中蒲原郡荻野村大字車場字河内 無格社 八幡宮」となる。

永十四年(1637年)の創建で明治十一年(1878年)に再建したという。祭神は譽田別尊、配神は、天照皇大御神となる。車場の産土神である。祭日は、四月十五日、八月二十九・三十日(四月十五日、九月十五日)である。明和七年(1770年)に破壊し、翌年再建された。

写真を撮った時は、立派なしめ縄が拝殿に張られており、拝殿には八幡宮の額も掲げられていた。

本殿は、別棟が建っているが、拝殿と廊下で繋がっており、拝殿からしか入れない。

立派な手水舎がある。

境内には、令和天皇大典記念樹が植えられている。また、神木と思われる樹齢250年の銀杏の大きな木が存在する。

【瓦吹き替え記念の鬼瓦】
平成22年6月に社殿の瓦吹き替えを行っており、境内に鬼瓦を記念に飾ってある。

【境内社】
拝殿の左奥に小社が祀られている。拝殿内にしては立派な鳥居を持つ。寛永十五年(1638年)に創建された神明宮(祭神:天照皇大神)である。「明細帳」によると文化十一年(1814年)の正月に破壊し、同年四月に再建された。

【お地蔵様】
神社参道入口の右隣に、お地蔵様が道路に面して建っている。天明年間に車場が大洪水に見舞われ、多数の死者がでた。その霊を弔うために地蔵尊を破堤近くに建てた。それが移築されたものである。

【御神楽】
車場神楽=獅子神楽。津川から伝えられたと言われる。演目は神楽・花笠踊・手踊・団七踊・槍太刀・二枚太刀(byムーミンパパ)