72.蒲ヶ沢 神明宮
蒲ヶ沢〈がわがさわ〉神明宮は、JR(信越線)矢代田駅の北東2キロメートルに北西向きに鎮座する。

「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡天ヶ沢新田内蒲ヶ沢字大入 無格社 神明宮」とある。加筆訂正では「中蒲原郡金津村大字蒲ヶ沢字大入 無格社 神明宮」となる。承応三年(1654)の創立の蒲ケ沢の産土神で,祭神は天照皇大神である。祭日は、八月二十六・二十七日(一定せず)です。

年月を経た樹木の鬱蒼とした場所にある。全く手入れされて居ないかと言うとそうでもなくそれなりに手入れされている痕跡はある。県道320号線に面して居る。新津市内方面から行くと植物園に入る道を通り過ぎて直ぐに左手に見えて来るので解りやすい。拝殿には神明宮の額が掲げられているが、参拝者用の向拝が無い造りになっている。本殿は、拝殿から突き出た一体型になっている。


手水舎は無いが、石に水をためて置く、手水場がある。

過去の掲載記事からの拝借写真であるが、拝殿内の写真が掲載されて居たので、参考までに掲載して置きます。

【境内社】
明治四十一年(1908),字大入の神明宮(天照皇大神),字大入の熊野社(伊弉諾尊,伊弉冉尊,素盞嗚尊),字中谷地の八幡宮,姥ケ懐の諏訪社(健御名方命)を合併した。
境内内に石祠、石塔などが在るが、字が全て不明で解読不能である。金津地区散策マップによると『「鎌倉大権現塔」で、寛永年間(1848年~54年)に設立された金津の神倉大権現塔。日本に於ける神仏の称号の一つです。』とある。どれがそれに当たるのか解らない。

【ご神木】
ご神木と思われる立派な木が鳥居の左側に建っている。

【狛犬】
阿吽の狛犬があったので、紹介しておきます。


【御神楽】
蒲ヶ沢神楽=獅子神楽。神明宮と諏訪神社合同で実施。以前は神楽の玉遊びがあった。
神楽殿らしきものがある(下記写真)ので、御神楽は盛んだったのだと思われる。(byムーミンパパ)
