回覧誌「AKEBONO」

連載「吉田千秋の世界」第9回

大正5年(1916)秋から地域の若者たち回覧誌「AKEBONO」の発行を始めました。編集長は千秋で、会の名称は「あけぼのクラブ」でした。会員の投稿を集め、月2回発行し、内容は絵や詩、物語など、自由でした。原稿は配布される規定の用紙を使うこととしました。「AKEBONO」が会員の間を回覧しているうちに、次の原稿を集め紙縒り(こより)で閉じて完成させました。

共通テーマもありました。小鹿尋常小学校(現新潟市立小合東小学校)の運動会の様子を全員にリポートさせています。
「新年号」一番楽しい話題で盛り上がるのは、やはり「お正月」だったようです。
時々登場するイラストにも当時の若者たちのセンスが光ります。