08.草水町 神明神社
草水神明神社は、JR(磐越西線)東新津駅の東1Kmの所に鎮座する。当社は明治期の「神社明細帳」(明治16年)に記載漏れして、昭和五年に編入した。その際、神明神社と改名した。「神社明細帳」(昭和五年)に「中蒲原郡新津町大字田家字沸壺澤九千五百七番貳鎮座 神明神社」とある。地名を見て解る通り、草水辺りまで田家の一部の山としてあった事が解る。
新発田藩の命を受けてこの辺一帯を開墾していた柄目木の真柄仁兵衛貞賢が臭水(石油)を発見し、それを記念して、元和九年(1615年)に「神明宮」を創立した。臭水(後に草水と改名される)の産土神である。天照皇大御神を祭神とする。祭日は、五月六日、七日、八月二六日、二七日である。
文久二年(1862年)に現在の場所に移転して社殿を造営した。社殿は、明治二十五年に改修された。
拝殿の入り口には、彫り物が有るけれど額は有りません。
本殿は拝殿が後ろにせり出した一体型の社殿です。立派な手水舎が有ります。 (byムーミンパパ)
【煮坪】
神明神社の南西200mに新津油田の開基坪と言われる「煮坪(にえつぼ)」がある。煮坪は慶長13年(1608年)に発見したと伝えられています。江戸時代には越後七不思議の1つに数えられ、多くの文人墨客が訪れて居ます。煮坪は新津油田の原点であり、我が国の石油史にあっても記念碑的な存在でも有ります。昭和30年前半位まで、煮坪温泉と言われる塩分の入った温泉が有ったと思います。昔は海だった証拠です。
この付近は「草水町2丁目窯跡」「愛宕澤遺跡」などの昔の遺跡が沢山有りますので、他の資料を検索して訪問して見ると楽しく散策できると思います。