10.小口 神明宮
小口神明宮は、新関駅(磐越西線)の北西1kmに鎮座している。「神社明細帳」(明治十六年)に「越後國中蒲原郡小口村字居平 無格社 神明宮」とある。加筆訂正では、「中蒲原郡新関村大字小口字居平 無格社 神明宮」となる。天照大神と豊受大神を祀る小口地区の産土神である。創立年は不明。祭日は、四月十九日、十一月三日(四月三日、十一月三日)である。明治四十五年(1912年)、近隣に有った十二神社(大山祇命)を合併した。
拝殿前の石の鳥居には「大神宮」と記されている。拝殿の軒下には、古木を加工した装飾物が掛かって居て、かすかに「大神宮」の字が読み取れる。
本殿は、拝殿の後ろに階段が有り、その上に祀られている。完全に分離した立派な本殿である。本殿の中を覗いたが、祭壇等は何も無かった。
第一の鳥居付近に手水舎と「道しるべ」と思われる石碑が有ります。
【湯殿山石碑、観音堂、天皇手植えの小杉】
拝殿の右側に湯殿山の石碑がある。
若宮(広臨親王=佐渡に流された順徳天皇の第二皇子)の守り本尊である観音様を祀る「観音堂」が右隣に鎮座しており、山頂には若宮宮が鎮座している。一帯を「小口観音山公園」としている。観音堂に向かって更に右手の若宮宮に登って行く道が有る方向には、天皇手植えの小杉という看板がある。明治天皇の手植えのものだと思われる。
敢えて観音堂と仁王門についての写真は掲載して居ません。現地に行って見て下さい。立派なものです。