この木なんの木

植物園へ行こう④

新潟県立植物園の前にある、並木道はとっても興味がある。アメリカ中部及び東部(アパラチア山脈)を原産とするモクレン科の落葉樹で、日本に紹介されたのは明治になってからとされ、北海道大学植物園の記録では、明治元年(1868)に、初代園長の宮部金吾が留学先のハーバード大学の樹木園から持ち帰った「種子」を育てたものがはじまりとされている。

わが国での正式名称は「ユリノキ(百合の木)」(モクレン科ユリノキ属ユリノキ)というのが正しい分類となる。属名のLiriodendronが、ギリシャ語のlirion(ユリ)とdendron(木)の意味であり、ここから「ユリノキ」と呼ばれることになったらしい・・・

冬の並木道もいい感じですね・・・

英名で「tulip tree」直訳すればそのまま「チューリップの木」となったはずなのだが・・・

5~6月には花が咲く・・・どう見てもチューリップの花にしか見えないのだが、何故「ユリ」になったものか・・・明治期の日本人はまだ「チューリップの花」そのものを見たことが無かった・・・証明か?

まちあるき

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